疲労度チェック

疲れの言葉事典

疲れについて調べようとしたときに、名前を知らないと検索できない言葉を集めました。名前さえ分かれば公的な資料までたどり着けます。

医学的な状態を指す言葉も、言葉の説明としてだけ扱っています。 当サイトが利用者に病名を当てはめることはありません。

疲労蓄積度ひろうちくせきど

自覚症状と負荷の組み合わせで出す0〜7点の指標。

厚生労働省の「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」で使われている指標です。自覚症状の合計を4段階、勤務の状況の合計を4段階に分け、その組み合わせで0〜7点を出します。点数が高いほど疲労が蓄積している可能性が高いと判定します。このサイトの診断も、同じ組み立てに乗せています。

過労死ラインかろうしらいん

労災認定で「業務との関連が強い」と評価される時間外労働の水準。月100時間・月80時間。

脳・心臓疾患の労災認定基準では、発症前1か月におおむね100時間、または発症前2か月間ないし6か月間にわたって1か月あたり80時間を超える時間外労働が認められる場合、業務と発症の関連性が強いと評価されます。俗に過労死ラインと呼ばれるのはこの水準です。ただしこれは労災を認定するための線であって、「ここを下回っていれば安全」という意味ではありません。令和3年9月の改正で、この水準に至らない場合でも、これに近い時間外労働に労働時間以外の負荷要因が加われば同じく関連が強いと評価されることが明確化されました。

勤務間インターバルきんむかんインターバル

終業から次の始業までの休息時間のこと。

1日の勤務が終わってから翌日の勤務が始まるまでの間隔を指します。ここに一定時間以上を空ける仕組みが勤務間インターバル制度で、労働時間等設定改善法により会社の努力義務とされています。総労働時間が同じでも、この間隔が短いと睡眠が削られるため疲労の戻りが悪くなります。脳・心臓疾患の労災認定基準でも、令和3年の改正で「勤務間インターバルが短い勤務」が労働時間以外の負荷要因として明記されました。

面接指導めんせつしどう

長時間労働をした人が申し出ると受けられる、医師との面談。

時間外・休日労働が月80時間を超え、疲労の蓄積が認められる労働者が申し出た場合、会社は医師による面接指導を行わなければなりません(労働安全衛生法66条の8)。医師が就業上の措置の必要性を判断し、会社は必要に応じて労働時間の短縮などの措置を取ります。会社の裁量ではなく義務ですが、動き出すきっかけは本人の申出です。

ストレスチェックストレスチェック

職場で年1回行われる、心理的な負担の程度を調べる検査。

労働安全衛生法66条の10に基づき、常時50人以上の労働者がいる事業場では年1回の実施が義務づけられています。50人未満の事業場は当分の間の努力義務とされてきましたが、2025年5月に公布された改正により義務化が決まりました。施行日は公布後3年以内に政令で定める日とされており、この記事の時点ではまだ定まっていません。結果は本人に直接通知され、本人の同意なく会社に提供されることはありません。

産業医さんぎょうい

職場の健康管理を担当する医師。常時50人以上の事業場に選任義務がある。

労働者の健康管理について事業者に助言し、面接指導や職場巡視を行う医師です。常時50人以上の労働者がいる事業場では選任が義務づけられています。主治医ではないので治療はしませんが、働き方の側を変える話ができる相手です。相談内容が本人の同意なく会社に伝わることはありません。50人未満の事業場では、地域産業保健センターが無料で同様の相談を受けています。

睡眠負債すいみんふさい

毎日の少しずつの睡眠不足が積み上がった状態。

1日あたりでは1時間足りない程度でも、それが続くと借金のように積み上がっていく、という捉え方を表す言葉です。要点は、自覚が伴わないまま蓄積することと、週末の寝だめだけでは戻り切らないことです。この診断で「ねむり」の割合が高く出た人は、ここが最初に手をつける場所になります。

疲労感なき疲労ひろうかんなきひろう

疲れているのに、疲れていると感じられなくなっている状態。

達成感や緊張が続いている間は、体に負荷がかかっていても疲労感として自覚されにくくなります。「まだいける」という感覚が、疲労が無いことの証明にはならない、という点がこの言葉の要点です。自覚症状ではなく、睡眠時間・休息の間隔・労働時間といった外側の数字で確認する意味はここにあります。

マイクロスリープマイクロスリープ

数秒だけ意識が飛ぶ、瞬間的な居眠り。

睡眠が足りていないときに、本人が気づかないまま数秒間だけ眠りに入る現象です。目を開けたままでも起こります。運転中や機械の操作中に起きると重大な事故につながるため、日中に強い眠気がある状態は、集中力の問題ではなく安全の問題として扱う必要があります。

ソーシャル・ジェットラグソーシャル・ジェットラグ

平日と休日で睡眠の時間帯がずれることで起きる、時差ぼけに似た状態。

社会的時差ぼけとも呼ばれます。平日は早く起き、休日は遅くまで寝る生活が続くと、体内時計が毎週ずらされることになり、月曜の朝がつらくなります。休日に長く寝ること自体が悪いのではなく、起きる時刻が大きく動くことが負担になる、という整理です。

プレゼンティーイズムプレゼンティーイズム

出勤はしているが、体調のせいで本来の力が出せていない状態。

休んでいる状態(アブセンティーイズム)と対になる言葉です。健康経営の文脈では、休んだ人による損失よりも、出勤していて力が出ていない人による損失のほうが大きいと見積もられています。「休んでいないから大丈夫」という数え方が実態と合わないことを示す言葉として使われます。

バーンアウト(燃え尽き)バーンアウト

熱心に取り組んでいた人が、意欲を失って消耗しきった状態を指す言葉。

情緒的な消耗、人に対する冷淡な対応、達成感の低下といった変化をまとめて指す言葉として使われます。もともと対人援助の仕事について語られてきた概念です。なお、この診断はバーンアウトかどうかを判定しません。判定には妥当性の検証を受けた尺度が必要で、このサイトの設問はそれではないためです。

レスパイトレスパイト

介護や看病をしている人が、一時的に離れて休むこと。

英語で「小休止」を意味する言葉で、介護する側を休ませることを目的としたサービスをレスパイトケアと呼びます。短期入所(ショートステイ)やデイサービスがこれにあたります。介護される人のためのサービスに見えて、制度上は介護する人の休息も目的に含まれています。申し訳なさから使わない人が多い一方、続けるためには先に組み込んでおくものです。

概日リズムがいじつリズム

体温やホルモンが約24時間周期で変動する、体内時計のはたらき。

眠気や体温は1日の中で決まった波を描きます。この波が生活の時間割とずれると、布団に入っている時間が同じでも眠りの質が落ちます。夜勤や交替制勤務、昼夜の逆転が疲労に効いてくるのはこのためで、睡眠時間の長さだけでは説明できない部分です。

14語。自分の疲れの水準を見るなら疲労度チェック、使える制度はこちらにまとめています。

同じ運営者の無料ツール